【考察】ギャグ漫画に出てくる女キャラをエロいと感じる理由

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【考察】ギャグ漫画に出てくる女キャラをエロいと感じる理由

突然ですが、ギャグ漫画に出てくる女性キャラってとてもエロく感じませんか?

©️増田こうすけ『ギャグマンガ日和』

僕の周りでは今一つ賛同を得られたことがないのですが、今回は一定層に共感を得られるものと信じ込み、力強く記事を書いていこうと思います。

定義

一口にギャグ漫画と言っても範囲が広いので、以下のように定義させてもらいました。

 

  • 全ての話が基本的に1話完結で、すべてがギャグのために構成された形態のもの(ギャグマンガ日和、えの素など)

 

コメディを軸にしながらシリアスや人情にも振れ幅がある日常もの(例:銀魂、らんま1/2など)は今回除外します。なんでかってというと、簡単に言えば可愛いキャラが可愛く描かれる事が多いからです。

それならそれでいいじゃん。まあそれはそうなんだけど、それは今回のエロの本質ではないので

 

なぜエロいのか

みなさんは、『クレヨンしんちゃん』を観ていてまつざか先生みさえを可愛いと思ったことはありませんか? 

©️臼井 儀人・シンエイ動画

『クレしん』を好んで見ていたすべての人間が、登場キャラを可愛いと思ったことがあると思います。

しかし、冷静に考えるとなんで可愛いんでしょうね、作りかけの粘土みたいな骨格をしているし、ヒステリックに泣き叫んだりしているのに…。

ですが、私はここにこそギャグ漫画の女キャラをエロいと感じる真髄が隠されていると睨んでいます

 

まず、ギャグ漫画というのはあまり画力が達者ではない印象があると思います。(あくまで印象として。実はめちゃくちゃ画力が高い人もいる)

それもそのはずで、ギャグと崩れた絵柄というのは非常に相性がよく、絵が上手すぎると笑えないという現象を引き起こしがちだからです。

 

©️澤井啓夫『ボボボーボ・ボーボボ』

崩れた絵柄というのは、登場人物に破顔(目を飛びだして叫んだり不細工になる)常軌を逸した行動といったギャグ漫画的シーンを違和感なく行わせることが出来ます。

 

 

 

 

 

そして、そのギャグ漫画的シーンの受難は、例外なく女性キャラにも及びます

ギャグ漫画とはいえ、女性キャラのヒロイン像は「かわいい」にカテゴライズされるものが多く、社会性や理性を併せ持ってる「本当はまとも」なキャラクターなのである。

しかしそんなマトモなはずのキャラクターが、ギャグという領域展開の中で、圧倒的なバカや理不尽な出来事に直面して崩壊していく

我々はそのギャップに興奮するのではないでしょうか

©️うすた京介「ピューと吹く!ジャガー」

 

彼女たちはギャグ漫画に登場している時点で、ギャグという圧倒的な力からは逃れられない宿命を背負っているのです。

これは、エロ漫画の女キャラがセックスりょくつよつよのオスに快楽堕ちされてしまうのと、構造は同じですね。

言うなれば、ギャグ漫画の女性キャラはギャグ堕ちをしているのです。

 

「ジャンル」のもつ圧倒的な力に、登場人物は抗えない。

 

エロいと思うキャラ3選

最後に、個人的な筆頭キャラを選出しました

 

1.『ギャグ漫画日和』より牛山サキ

©️増田こうすけ『ギャグマンガ日和』

全く売れない駆け出しのアイドル。いつもサイン会を開いているが一度もサインをした事が無い。

数回メイン回が存在するが、頭をかち割られたり赤の他人(友達の友達の友達)に800万円の借金の保証人にさせられたりと散々な目にあっていて、幸が薄い女好きにはたまらない要素でいっぱい。沙村広明の漫画のキャラでもおかしくないと思う

後輩アイドルに頭をかち割られる牛山サキ

変な汗でぐっしょりの牛山サキ

 

グルメリポート中、いらないことを正直に口に出す牛山サキ

ただ単に幸が薄いだけではなくて、仕事がもらえないのは単純に身から出たサビみたいなところがあるのもポイントが高い

借金を返すために裏ビデオに出る牛山サキとか、もっとエロ同人があってもいいと思う。というか、サムネと冒頭で引用した松山愛など、『ギャグ日』に出てくる女の子はみんなエロいと思います。

2.『えの素』より葛原縁(くずはら ゆかり)

©️榎本俊二『えの素』

 

主人公と同僚のOL。まず名前が可愛い。

基本的にクールで冷静なキャラなのだが、まずこの「えの素」という作品自体が脱糞、放尿、食人、嘔吐、性転換、獣姦、老人性交など、この世の禁忌を煮詰めたギャグのつるべ打ちで成り立っているため、ただのクールビューティーでは終わらない相応のキャラ属性が付加されている。

©️榎本俊二『えの素』

このシーン、ベストオブ葛原さん

「ムネをもんでもいいですか?」など、一線を超えないお願いを「いいですよ、別にへるものじゃないですし」と基本的になんでも聞いてくれる。

 

©️榎本俊二『えの素』

真性のサディストの一面もあり、巨乳や無口をいじられると鞭を取り出し、容赦なく加虐する癖が現れる。

©︎榎本俊二『えの素』

©️榎本俊二『えの素』

看病に来てくれたついでに下の世話を引き受けてくれたり

鉄面皮かと思えばパンツ下ろされて普通に狼狽えたり

「えっいいの!??」「そんな一面あったの!?」 と

我々読者を翻弄するミステリアスぶりにゾッコンになってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

3.『浦安鉄筋家族より』菊池あかね

正直、『浦鉄』だけで5キャラ選出できるくらいには粒ぞろいですが、『浦鉄』の世界に生を受けてしまったせいでぶっちぎりでギャグ堕ちさせられているキャラ、あかねにスポットを当てていきたいと思います。

 

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

この作品のレギュラーキャラでヒロイン。金持ちの優等生、見栄っ張りでちょっと我儘だが心優しい美少女という、ギャグ漫画でなければまともに萌えられる属性を持ったキャラなのだが、ここは『浦鉄』の世界。

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

顔面にうんこ、ゲロを浴びせられる、股間を強打し失神する、全身ゴキブリにまみれる、頭部に燃えたストーブの部品が被さり頭皮全焼するなど、作者の美しいものを汚したいという劣情を一身に受けるように数々の受難に遭っている。

 

綺麗なはずの二次元の女性の汚い側面、その人間味にエロティシズムを感じているのかもしれません
おまけ

なお、近年の『浦安鉄筋家族』では過激な受難はなりを潜め、可愛げのあるお色気受難などを披露してくれる。

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

 

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

©️浜岡賢次『浦安鉄筋家族』シリーズ

なんか、普通にペドくて業が深まった気がするんだよな。

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